「障がい者が経済的に自立できる仕組みを作りたい」と、彼は言った。

「まずは、そこからでしょう!」と彼は言いました。
「そこ」とは、障がい者が経済的に自立すること。
そして何より嬉しかったのは、彼が「経済的に自立したい」ではなく、障がい者が「経済的に自立できる仕組みを作りたい」と言ったことです。
その言葉に、彼の考え方、心の広がりを垣間見たような気がして、この企てはきっと成功するだろう、そう思いました。

友人である彼は40代の後半、精神的な障害をもつ、いわゆる「精神障害者」で、出会ってから10年程になります。
ひとり親家庭で育ち、経済的にも精神的にもかなりの困難を抱えて生きてきたようですが、それ以上のことはあまり知りません。
数年前に彼の母親が亡くなったとき、葬儀に参列したのは自分ひとりだけでした。

彼は性格的にまっすぐで、人の心の機微も理解できる、とても頭のいい人間です。
以前、「君がそんな人間になったのは、きっと亡くなったお母さんの教育が良かったからだろうね」そんなことを言ったことがあります。
そんな彼が「障がい者が経済的に自立できる仕組み」を作りたいと言ってきました。
すでに具体的なイメージももっているようです。

彼の企てが、彼自身と彼と同じように能力や意欲がありながら、不遇の中でも前を向いて頑張ろうとしている人たちの役に立てるのであれば、それは素晴らしいことです。
応援しよう。そう思いました。

やす爺

証券会社勤務を皮切りにいくつもの職業を経験。子ども・若者相談センターで相談員として活動後、思うところあり、一般社団法人長崎ほのぼの村を設立、現在に至る。
1957(昭和32)年、鹿児島県生まれ。
精神障害を抱えながら、前を向いて頑張ろうとしている大切な友人を応援するために、このブログを立ち上げました。
 
あなたは人は変われると思いますか?
僕は変われると考えています。

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障がい者の経済的自立🍊応援日記